産業医と直接契約する方法|紹介会社経由との違い・メリット・契約の流れと契約書のポイント

産業医を選任するとき、「紹介会社に頼むしかない」と思われがちですが、産業医事務所や医師と直接契約する方法もあります。直接契約は、中間の手数料がかからず、産業医本人と直接やりとりできるのが特徴です。この記事では、紹介会社を通さずに産業医と直接契約しているうえまつ産業医事務所の産業医が、直接契約と紹介会社経由の違い、メリットと注意点、契約までの流れ、契約書で確認したいポイントを解説します。
※費用を抑えたい場合は、条件を満たせば産業医の訪問を2か月に1回にできます。詳しくは「産業医の訪問は2か月に1回でもいい?隔月訪問の条件と費用(月額3万円〜)」をご覧ください。

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総務担当「産業医の費用、紹介会社の手数料も入ってるのか…」「相談したいのに、担当者経由で返事が3日後…」メーくん「産業医と直接契約する方法もあるよ。間に会社が入らないんだ」メーくん「手数料なし、相談は産業医に直接!」総務担当「契約書のポイントも教えてください!」
この記事でわかること
- 産業医の契約形態の種類と、直接契約の位置づけ
- 紹介会社経由と直接契約の違い(費用・連絡・担当医)
- 直接契約のメリットと、注意点への対策
- 直接契約までの流れと、契約書で確認したい項目
産業医の契約形態は大きく3つ
- 産業医と直接契約:産業医事務所や開業医などの医師と、会社が直接、業務委託契約を結ぶ
- 紹介会社・産業保健サービス会社を経由:会社は紹介会社と契約し、紹介会社が登録医を手配する
- 健診機関・医療機関などの団体と契約:健診を委託している機関などから、所属医師を派遣してもらう
どの形でも、法律上の「産業医の選任」は会社が行います。違いは、契約の相手が誰か、報酬に何が上乗せされるか、そして誰と直接やりとりするかです。
直接契約と紹介会社経由の違い
| 比較項目 | 直接契約 | 紹介会社経由 |
|---|---|---|
| 契約の相手 | 産業医本人(事務所) | 紹介会社 |
| 費用 | 医師の報酬のみ。中間手数料なし | 医師の報酬に紹介会社の手数料が加わることが多い |
| 連絡・相談 | 産業医本人に直接 | 紹介会社の担当者を通すことがある |
| 担当医 | 同じ医師が継続しやすい | 紹介会社の判断で交代することがある |
| 医師の選択肢 | その事務所の医師に限られる | 登録医が多く、選択肢が広い |
| 法的な注意点 | 会社と医師の直接契約なので生じにくい | 産業医が会社から直接指示を受けて動くと、偽装請負とされるリスクが指摘されている |
直接契約のメリット
1. 中間手数料がかからない
紹介会社を通すと、医師への報酬に手数料が加わるのが一般的です。直接契約ならその分がないため、同じ予算で訪問回数を増やしたり、面談や意見書まで含めた契約にしたりしやすくなります。費用の目安は産業医の費用相場・報酬相場で解説しています。
2. 産業医本人にすぐ相談できる
休職者が出た、長時間労働者がいる、といった場面で、担当者を介さずに医師の判断をもらえます。返事を待つ時間が短くなり、対応が遅れにくくなります。
3. 同じ医師が継続して担当する
職場の事情や過去の経緯を知っている医師が続けて担当するので、休職・復職の判断や健診後の対応に一貫性が出ます。
4. 契約内容を医師と直接すり合わせられる
「月額にどこまで含むか」「臨時の相談に追加費用はかかるか」を、実際に業務を行う医師と決められるので、あとからの行き違いを防げます。
直接契約の注意点と対策
- 医師の都合で続けられなくなったとき:次の産業医は会社が探す必要があります。→ 契約書に解約の通知期限を定め、引き継ぎ期間を確保しておく
- 探す手間がかかる:紹介会社のように候補を並べてはくれません。→ 地域の産業医事務所に直接問い合わせ、面談で比較する
- 条件を自分で確認する必要がある:→ 下の「契約書で確認したい項目」を使って、見積りの段階で確認する
産業医と直接契約するまでの流れ
- 自社の条件を整理する(事業場ごとの人数、業種、有害業務の有無、訪問してほしい頻度)
- 直接契約できる産業医を探す(地域の産業医事務所、開業医など)
- 面談する(経験、対応範囲、連絡手段、相性を確認)
- 見積りをもらい、月額に含まれる業務を確認する
- 契約書を取り交わす
- 選任後、遅滞なく労働基準監督署へ産業医選任報告を提出する
50人を超えた直後の流れは社員が50人を超えたらやることで、選任報告の書き方は産業医選任報告(選任届)の書き方と提出方法で解説しています。
契約書で確認したい項目
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 業務の範囲 | 健診後の意見、面接指導、ストレスチェック、衛生委員会、職場巡視、休職・復職面談、意見書の作成 |
| 訪問頻度・時間 | 毎月か2か月に1回か、1回の滞在時間、Web面談の可否 |
| 報酬と追加費用 | 月額に含まれる範囲、臨時の面談・訪問・書類作成の費用、交通費 |
| 契約期間・解約 | 契約期間、自動更新の有無、解約の通知期限(1〜3か月前など) |
| 守秘義務・個人情報 | 健康情報の取り扱い、記録の保管方法 |
| 連絡方法 | 訪問日以外の相談手段(メール・電話・Web)と返信の目安 |
直接契約できる産業医の探し方
直接契約できる産業医は、地域の産業医事務所や開業医などが中心です。「地域名+産業医事務所」で検索し、料金や対応範囲を公開している事務所に問い合わせて面談するのが近道です。京都で探す場合の相談窓口や比較は、京都で産業医を探す方法にまとめています。
うえまつ産業医事務所の直接契約
うえまつ産業医事務所は、京都市中京区(四条烏丸)の産業医事務所です。紹介会社を介さず、産業医の上松が会社と直接契約し、京都・大阪・滋賀・奈良の事業場へ訪問しています(Web面談は全国対応)。
- 嘱託産業医は月額30,000円から、50名未満の顧問契約は月額20,000円、スポット相談は1回20,000円(いずれも税別)
- 毎月定額で、臨時の相談・面談、交通費、意見書の作成に追加費用はかかりません
- お問い合わせには翌営業日までに返信し、最短翌営業日にWeb面談、面談後翌営業日にお見積りをお送りします
紹介会社経由から直接契約への切り替えもご相談いただけます(産業医を変更・交代したいときの手順)。料金の詳細は報酬・ご契約の流れをご覧ください。
よくある質問
産業医と直接契約することはできますか?
できます。産業医事務所や開業医などの医師と、会社が直接、業務委託契約を結ぶ形が一般的です。紹介会社を通さないため中間の手数料がかからず、産業医本人と直接やりとりできます。
直接契約と紹介会社経由では、どちらが安いですか?
同じ訪問頻度・業務範囲であれば、紹介会社の手数料がかからない分、直接契約のほうが総額を抑えやすくなります。ただし、月額に含まれる業務(面談、意見書、臨時の相談、交通費)は契約ごとに違うため、年間の総額で比べることが大切です。
直接契約した産業医が辞めたら、どうなりますか?
会社が自分で次の産業医を探して選任し、労働基準監督署へ選任報告を出す必要があります。契約書に解約の通知期限(1〜3か月前など)を決めておき、空白期間ができないように引き継ぐのがポイントです。
直接契約でも、ストレスチェックや面接指導を頼めますか?
頼めます。どこまでを月額に含めるかは契約で決めます。うえまつ産業医事務所では、臨時の相談・面談、交通費、意見書の作成、Webストレスチェックまで、毎月定額の中で対応しています。
まとめ
- 産業医は、紹介会社を通さず産業医事務所や医師と直接契約できる
- 直接契約は、中間手数料がない・本人に直接相談できる・同じ医師が継続する、が利点
- 注意点は、医師が辞めたときの引き継ぎと、契約条件の確認
- 契約書では、業務範囲・追加費用・解約条件・連絡方法を必ず確認する
この記事を書いた人
上松 弘典(うえまつ ひろのり)
うえまつ産業医事務所 所長。産業医・労働衛生コンサルタント・総合内科専門医・博士(社会健康医学)・MPH。京都市中京区(四条烏丸)を拠点に、京都・大阪・滋賀・奈良の事業場で嘱託産業医として訪問し、一般企業のほか病院・クリニックの産業医も務めています。
専門家紹介(経歴・資格) | researchmap(研究業績)
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料金は毎月定額で、臨時の相談や交通費などの追加費用はかかりません。
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お問い合わせには翌営業日までに返信、Web面談は最短翌営業日。
「今の産業医が来てくれない」「50名を超えた」「復職判断に迷っている」といったご相談を多くいただいています。
