社内での眼精疲労・肩こり対策
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皆さんこんにちは。うえまつ産業医事務所です。
今回は、【社内での眼精疲労・肩こり対策】をテーマにお話しします。
「最近、夕方になると目が霞む」「肩こりがひどくて頭痛がする」。 社内で従業員からこのような声を聞いたとき、「デスクワークだから仕方がないよね」「運動不足ではないか?」と個人の問題として片付けてしまっていませんか。
1. その不調、放置すると「VDT症候群」に
パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを使った作業を「VDT(Visual Display Terminals)作業」と呼びます。長時間画面を見続けることで、目や身体、さらには心にまで不調をきたす状態を「VDT症候群(IT眼症)」と言います。
厚生労働省も「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」という明確な基準を出しており、企業に対して「従業員が健康にディスプレイ作業を行える環境を整えること」を求めています。
つまり、従業員の眼精疲労や肩こりを軽減することは、決して個人のセルフケア任せにするものではなく、企業が取り組むべき「職場環境の改善(安全配慮義務)」の重要な一つなのです。
2. 会社でできる具体的な「VDT対策」のポイント
① 「1時間に1回」の小休止(マイクロブレイク)を呼びかける
ガイドラインでは、「1時間のVDT作業につき、10〜15分の作業休止を設けること」が推奨されています。とはいえ、業務中に15分間完全に手を止めるのは現実的ではない職場も多いはずです。 まずは、「1時間に1回は、お手洗いに立つ、飲み物を取りに行く、窓の外の遠くの景色を20秒ぼーっと見る」といった、意図的に目を画面から離す「マイクロブレイク(小休止)」を社内で推奨してみてください。
② 画面は「少し下」、距離は「40cm以上」を徹底する
ノートパソコンを机に直置きして覗き込むような姿勢は、首に数キロの負担(いわゆるスマホ首・ストレートネック)をかけ続けます。 画面の上端が「目の高さと同じか、少し下」になるようにし、目から画面までの距離は「40cm以上」離すのが正しい姿勢です。近年では、PCスタンドや外付けモニター、外付けキーボードの貸し出しを行う企業も増えており、疲労軽減だけでなく生産性向上にも効果的です。
③ 画面の「まぶしさ」とオフィスの照明を見直す
画面が明るすぎたり、逆に周囲が暗すぎたりすると、瞳孔のピント調節機能が酷使されて目が激しく疲労します。 「モニターの明るさを少し下げる(手元の紙の白さと同じくらいにする)」「窓からの太陽光が直接画面に反射しないようにブラインドを下ろす」といった少しの工夫で、目の疲れは変わります。
パフォーマンスをより良いものに
慢性的な肩こりや眼精疲労は、単なる身体の痛みにとどまらず、集中力の低下やメンタルヘルス不調(イライラ、気分の落ち込み、睡眠障害など)にも直結します。
「少し姿勢に気をつけてみませんか?」「モニターの明るさを調整してみましょう」という人事や管理職からの声かけや環境づくりが、従業員の毎日のパフォーマンスを向上させることに繋がります。ぜひ、身近なところからVDT対策を見直してみてください。
