業種別の産業医ガイド

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業種によって、産業医に頼みたいことは変わります

産業医が必要になるのは、業種を問わず「事業場ごとに、パート・アルバイトを含めて常時50人以上」の場合です。ただ、産業医に相談したいことは業種によって大きく違います。店舗の転倒や腰痛、厨房のやけど、夜勤の健康診断、研究所の化学物質、IT企業のメンタルヘルス不調など、業種ごとのポイントをコラムにまとめました。京都市の事業所数の多い業種から順に並べています。
小売業(スーパー・ドラッグストア・量販店)店舗ごとの数え方、転倒・腰痛・カスハラ
京都市の50人以上の事業所:卸売業・小売業 353
病院・クリニック医師の働き方改革、夜勤、衛生管理者
京都市の50人以上の事業所:医療・福祉 306
介護施設・福祉施設移乗介助の腰痛、夜勤、メンタルヘルス
京都市の50人以上の事業所:医療・福祉 306
製造業・建設業特殊健康診断、化学物質、騒音、熱中症
京都市の50人以上の事業所:製造業 229・建設業 45
ビルメンテナンス・清掃・警備業現場が分散する会社の数え方、熱中症、夜勤
京都市の50人以上の事業所:サービス業(他に分類されないもの)222
宿泊業・飲食店(ホテル・旅館・飲食チェーン)深夜勤務の健診、受動喫煙、厨房のけが
京都市の50人以上の事業所:宿泊業・飲食サービス業 169
運輸業(トラック・バス・タクシー)長時間労働、運転する人の健康管理
京都市の50人以上の事業所:運輸業・郵便業 147
学校・教育機関教職員のメンタルヘルス、学校医との違い
京都市の50人以上の事業所:教育・学習支援業 116
金融業・保険業(銀行・信用金庫・保険会社)メンタル不調・休職復職、窓口のカスハラ
京都市の50人以上の事業所:金融業・保険業 61
学術研究・専門サービス業(研究所・設計・士業)裁量労働制の労働時間の把握、研究所の化学物質
京都市の50人以上の事業所:学術研究・専門サービス業 59
情報通信業(IT・ソフトウェア)客先常駐・テレワーク、メンタル不調
京都市の50人以上の事業所:情報通信業 53
生活関連サービス業・娯楽業シフト勤務、深夜の健診、受動喫煙
京都市の50人以上の事業所:生活関連サービス業・娯楽業 51
不動産業・物品賃貸業(仲介・管理・リース)営業職のメンタルヘルス、管理員の一人勤務
京都市の50人以上の事業所:不動産業・物品賃貸業 32
事業所数は、総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」(e-Stat 表16-1)の京都市・民営事業所のうち、常用雇用者50人以上の数です。
業種別に見た、メンタルヘルス不調の状況
厚生労働省の調査では、メンタルヘルス不調で連続1か月以上休業した人や退職した人がいた事業所の割合は、全産業で13.5%でした。情報通信業、学術研究・専門サービス業、金融業・保険業では、全産業を大きく上回っています(情報通信業は約2.8倍)。
業種 メンタルヘルス不調で1か月以上休業・退職した人がいた事業所
情報通信業 37.4%
学術研究,専門・技術サービス業 27.0%
金融業,保険業 24.3%
サービス業(他に分類されないもの) 21.1%
製造業 18.1%
医療,福祉 16.8%
教育,学習支援業 15.3%
不動産業,物品賃貸業 14.9%
運輸業,郵便業 13.3%
卸売業,小売業 8.5%
生活関連サービス業,娯楽業 8.3%
建設業 7.1%
宿泊業,飲食サービス業 3.3%
全産業 13.5%
業種を問わず共通のこと
  • 産業医の選任義務は、会社全体ではなく事業場(店舗・工場・支店など)ごとに、パート・アルバイトを含めて常時50人以上かどうかで判断します(パート・アルバイトが多い職場の産業医)。
  • 50人以上になった日から14日以内に産業医を選任し、労働基準監督署へ選任報告を出します(京都の産業医選任ガイド)。
  • 50人以上の事業場では、衛生管理者の選任、衛生委員会の毎月の開催、ストレスチェックの実施も必要です。
  • 50人未満の事業場でも、健康診断後の措置や休職・復職の判断で医師の意見が必要な場面があります。当事務所では月額20,000円(税別)の顧問契約でご相談いただけます(顧問契約)。
業種別の産業医についてのよくあるご質問

Q. 自社の業種のコラムがない場合も相談できますか?

A. できます。産業医の選任や衛生委員会、ストレスチェックなどの基本は業種を問わず同じです。業種ならではの課題は、職場巡視や面談でお聞きしながら対応します。

Q. 業種の違う事業場が複数ある会社は、どうすればよいですか?

A. 産業医の選任は事業場ごとに判断します。業種によって衛生管理者に必要な免許の種類(第一種・第二種)が違う点にも注意が必要です。同じ産業医が複数の事業場を担当することもできます。

Q. 京都以外の事業場でも相談できますか?

A. 大阪・滋賀・奈良の事業場には訪問し、それ以外の地域はWeb面談で対応しています。宮古島・沖縄にも定期的に訪問しています。

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