業務上疾病のトップ!「腰痛」の予防策
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皆さんこんにちは。うえまつ産業医事務所です。
今回は、働く方の身体的なお悩みとして非常に多く挙げられる「腰痛」について解説します。
1. 業務上の病気、トップは圧倒的に「腰痛」
職場の安全や健康と聞くと、どのような怪我や病気を思い浮かべるでしょうか。 実は、仕事が原因で起こる病気(業務上疾病)の約6割を「災害性腰痛」が占めています。さらに、休業4日以上の労働災害においては「転倒」が最も多いものの、腰痛に直結しやすい「動作の反動・無理な動作」による災害も増加傾向にあります。
2. 「心理的要因」も腰痛を引き起こす?
腰痛の原因というと、「重いものを持ち上げた」といった動作要因や、職場の温度・床面の状態といった環境要因をイメージしがちです。
しかしそれだけでなく、仕事への満足感や働きがいが得にくいこと、上司や同僚からの支援不足、職場の人間関係のトラブル、過度な長時間労働や心理的負担といった「心理・社会的要因」も、腰痛の発生や慢性化に大きく影響を及ぼすことが分かっています。過度なストレスが筋肉の緊張や自律神経の乱れを引き起こし、身体の痛みとして現れてしまうのです。
3. 環境と姿勢で腰を守る3つのポイント
腰痛を防ぐためには、作業環境を整え、正しい姿勢や動作を意識することが大切です。作業別・日常のポイントを3つご紹介します。
① デスクワーク(座り作業)のポイント
座って作業をする際は、椅子に深く腰掛け、背もたれで体幹をしっかり支えることが大切です。足の裏全体が床に接する高さに調整し、顎を引いて肩の力を抜きましょう。また、椅子の座面と太ももの裏側との間に手指がスッと入る程度のゆとりを作り、膝や足先を自由に動かせる空間を確保することも重要です。
② 荷物(重量物)を持つときのポイント
床面などから荷物を持ち上げる場合は、立ったまま腰を曲げるのではなく、一度しゃがんで荷物を持ち、膝の屈伸運動を使って立ち上がるようにしましょう。身体をできるだけ対象物に近づけ、重心を低くする姿勢をとることがポイントです。また、重量物を持ったまま身体(腰)だけをねじる動作は大変危険ですので避けましょう。
③ 日常生活のケアと職場のサポート
全身や腰の疲労回復には、十分な睡眠をとり、入浴等による保温、自宅でのストレッチ、日ごろからの運動習慣をつけることが有効です。同時に、職場としても、上司や同僚のサポート体制の強化や相談窓口の設置など、心理的負担を和らげる環境づくりが欠かせません。
早めに相談を
「これくらいの痛みなら」と無理を続けると、腰痛は再発を繰り返したり、慢性化したりしてしまいます。作業中の腰の痛みや違和感は決して我慢せず、まずは上司や同僚、または会社の産業医に早めに相談してください。
腰痛の予防は、物理的な環境・姿勢の調整と、メンタルヘルスケアの両輪で行うことが大切です。従業員の皆さんが心身ともに健康で長く働き続けられるよう、ぜひ今日から「腰を守る習慣」に目を向けてみてくださいね。
