集中力を高めたい!「光と音」

皆さんこんにちは。うえまつ産業医事務所です。

連休が明けて数日が経ち、少しずつ日常の業務ペースを取り戻している頃でしょうか。週末はご自身の心身をゆっくり休めてくださいね。

さて、今回は日々の疲労感や仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えている「職場の光と音」の環境調整についてお話しします。

1. 目の疲れや肩こりは「画面の明るさ」が原因?

夕方になると目がかすむ、肩や首が重く感じるといった不調は、パソコン環境の「光」を見直すだけで改善されることがあります。

厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、ディスプレイ画面と手元の書類との明暗差をなるべく小さくすることが推奨されています。

【画面の明るさを最適化するコツ】

  • 「白い紙」を基準にする: 手元に白いコピー用紙を置き、パソコン画面の背景の「白」が同じくらいの明るさになるよう、モニターの設定を調整してみてください。これだけで目への負担が大きく軽減されます。
  • グレア(反射光)を防ぐ: 窓からの太陽光や室内照明が画面に反射してまぶしい状態(グレア)も、眼精疲労の大きな原因です。ブラインドの角度やモニターの向きを調整し、光の映り込みを防ぐことも大切です。

2. 「話し声」で集中が途切れるのは、脳の正常な働きです

「周りの会話が気になって、資料作成が進まない」「自分は集中力が足りないのではないか」と悩む方がいらっしゃいますが、ご自身を責める必要はありません。

人間の脳は、言葉を自動的に処理するようにプログラムされています。そのため、自分に関係のない会話であっても、意味のある言葉が耳に入ると、無意識のうちに脳の作業スペース(ワーキングメモリ)が消費され、集中力が低下してしまうのです。

【音環境への配慮と対策】 厚生労働省の指針でも、感覚過敏などに対する合理的配慮として、イヤーマフ等の使用が挙げられています。

ルールを職場で共有するだけで、心理的なハードルが下がり、働きやすさや生産性が向上する従業員も少なくありません。

自分に合った環境を

光のまぶしさや音の聞こえ方といった「感覚」には、私たちが想像する以上に大きな個人差があります。

全員が全く同じ環境で我慢するのではなく、「自分に合った環境を個別に選んで調整してよい」という優しい空気が広がることは、多様な人材が集まる職場には求められます。

従業員の皆さんがストレスなく、そして健康に働けるよう、ぜひ今日から身の回りの「光と音」の環境づくりに目を向けてみてください。