皆さんこんにちは!高温多湿の環境で活動する際、適切な服装を選ぶことは熱中症を予防するうえで非常に重要です。服装は体温調節に直接影響を与えるだけでなく、暑さから身を守る役割も果たします。本コラムでは、熱中症対策としての服装の工夫について、具体的なポイントを解説します。

服装の基本3則

  1. 通気性の良い素材を選ぶ
    • 綿や麻などの天然素材は、通気性が良く、汗を吸収して蒸発させる効果があります。皮膚にあたる布地が汗を吸収して蒸発させることにより、体温を下げることができます。
    • 吸湿速乾性のある化学繊維も、汗を効率よく蒸発させるため、さらっとした快適な着心地を保つことができます。
  2. 薄手でゆったりした服を着る
    • 薄手でゆったりした服は、体の周りに空気の層を作り、熱がこもるのを防ぎます。空気の層が熱を逃がすことにより、体温の上昇を抑えることができます。
    • 体にフィットした服は通気性が悪く、熱がこもりやすいため、暑い時期には避けるようにしましょう。
  3. 明るい色の服を選ぶ
    • 明るい色の服は、太陽光を反射し、熱の吸収を抑える効果があります。特に白やパステルカラーの服が効果的です。
    • 黒や濃い色の服は熱を吸収しやすいため、避けることをおすすめします。

アクセサリーの活用

  1. 帽子を着用する
    • 日差しを遮るために、広いつばのある帽子をかぶりましょう。帽子は頭部を直射日光から守り、熱中症の予防に効果的です。
    • 通気性の良い素材の帽子を選びましょう。帽子の内側に汗を吸収するバンドが付いているものがあると、さらに良いです。
  2. 日傘を使用する
    • 屋外での活動時には日傘を利用して直射日光を避けることができます。UVカット機能や遮光・遮熱機能のある日傘を選ぶと、さらに効果的です。
  3. サングラスをかける
    • サングラスが目を紫外線から守ることにより、長時間の屋外活動でも疲れにくくなります。UVカット機能のあるサングラスを選びましょう。(色付きでないUVカットレンズや、度入りのUVカットレンズもあります。)

屋外作業時の服装

  • 屋外での作業時には、長袖・長ズボンを着用して肌の露出を減らし、紫外線から肌を守ります。薄手で通気性の良い素材を選ぶことが重要です。
  • 吸湿速乾性の高いウェアを着用できる場合には、積極的に活用しましょう。汗を効率よく蒸発させ、体温を下げることができます。
  • 作業中にこまめに休憩を取り、涼しい場所で体を冷やしましょう。
  • 作業後に着替えることができる場合には、濡れた服を脱ぐことで体温を正常に保つことができます。

まとめ

通気性の良い素材や薄手でゆったりした服、吸湿速乾性の高い服など、環境や、作業にあった適切な服装を選択することは、熱中症予防において重要な役割を果たします。また、帽子や日傘、サングラスなどのアクセサリーを活用できる場合には、積極的に活用することにより直射日光を避けることも効果的です。特に屋外作業時には、状況に応じた服装を心がけるようにしましょう。

次回のコラムでは、熱中症対策シリーズ第4弾として、環境の調整について取り上げます。ぜひご覧ください。