みなさんこんにちは。人間の体の約60%以上は水分といわれているように、水分は体になくてはならない大切なものです。なかでも血液はその90%が水分。十分な量の水分が摂取されていれば血流がよくなり、体内の老廃物のスムーズな排出や新陳代謝の促進、生活習慣病の予防など、健康と美容の両面でさまざまなメリットがあるのです。

みなさんは普段どのような飲み物を飲んでいますか。

朝はコーヒーで目覚めの1杯、食事の際はお茶と一緒にという方も多いのではないでしょうか。近年の研究[1]により、コーヒーとお茶の摂取が頭頸部がん(HNC)のリスクを低下させる可能性が示されました。

まずコーヒーの効果として、カフェイン入りコーヒーを1日4杯以上飲む人は、飲まない人と比べて

  • 頭頸部がん全体のリスクが17%低下
  • 口腔がんのリスクが30%低下
  • 中咽頭がんのリスクが22%低下

さらに、1日3~4杯飲む人は下咽頭がんのリスクが41%低下しました。興味深いことに、デカフェコーヒーを飲む人も口腔がんのリスクが25%低下しました。

続いてお茶の効果としてお茶を飲む人は下咽頭がんのリスクが29%低下しました。特に、1日1杯以下の少量のお茶を飲む人は

  • 頭頸部がん全体のリスクが9%低下
  • 下咽頭がんのリスクが27%低下

以上のことからコーヒーやお茶は喉のがんの予防になることが示されました。

事業所での飲み物を提供する際はコーヒーやお茶にするなどして工夫をしてみるのも良いかもしれません。

コーヒーやお茶の健康効果は明らかになってきていますが、がん予防にはバランスの取れた食生活や適度な運動、禁煙など、総合的な生活習慣の改善が重要であることを忘れないようにしましょう。

(文献)

[1]Coffee and Arterial Hypertension | Current Hypertension Reports


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